クリスタ2.0からの新機能『自動陰影』を試してみた

CLIP STUDIO PAINT EXを バージョン2.0 にアップデートするよ

ちなみに私はクリスタEX Ver.1.0 を今はなきバリュー版(毎月500円×50ヶ月EXを使いながら分割購入できる神プラン、GOLD会員も兼ねていてとてもお得だった)で購入した無期限ライセンス所持者です。

なのでEX2.0へアップグレードする際の選択肢は3つ。

■6000円の優待バージョンアップ

Ver.1.0からVer.2.0へアップデートできる。ずーっと無期限にVer.2.0が使い続けられる。そのため『バージョン2.0買い切り版』とも呼ばれる。

Ver.2.1以降のマイナーアップデートは使えない。

2024年にVer.3.0が出る予定らしいので、そのときにまた6000円くらい(?今回と同額かは不明)払えばVer.2.1~3.0の機能が使える。

■3100円のアップデートプラン

Ver.1.0からVer.2.0へアップデートできる。Ver.2.0が使える期限は1年間。それを過ぎるとVer.1.0に戻る。

Ver.2.1以降のマイナーアップデートも利用できる。

2024年にVer.3.0が出る予定らしいのでそのときまたアップデート代が必要。(今回と同じ値段かどうかは不明。私がセルシス社長なら絶対値上げするw)

今までの買い切り型から、今後は毎年1回セルシスにお布施するサブスク型に切り替えることになる

■月額980円の1デバイスプラン

Ver.1.0からVer.2.0へアップデートできる。毎月もしくは年1回利用料金が発生。支払いを止めるとVer.1.0に戻る。

Ver.2.1以降のマイナーアップデートも利用できる。

年間一括で払うと7800円なので月650円とお得になる。(私はPC1台で使うだけなのでこの値段)言わずもがなのサブスク型

月額利用プラン特典として、アセットからクリスタオフィシャル素材やIC SCREEN Digitalトーン素材を規定の回数分(毎月30個くらい)無料でダウンロードできる。

――以上3つの選択肢からどれを選ぶべきか…。

まず、「Ver.2.1以降のマイナーアップデートが即利用できない」という時点で新しいものをすぐ試したくなる私的には6000円優待バージョンアップはなし❌

となると3100円アップデートプラン月額980円1デバイスプランのどちらかになるわけですが…う~ん悩む!

ICスクリーントーンがな~!微妙にほしいんだよな~!

スクリーントーンってなんであんなに欲しくなるんだろう。使うかもわからないのに持っていたくなる不思議。持ってるだけで漫画家になれたような気分になれるからかしらん。

ICスクリーントーンのページを数時間(…)眺めながら悩んだ結果、「これ…今すぐは使わんわ…たぶん」「とりあえずとにかく気になる自動陰影機能をお安く試してみたいッピ!」という気持ちになったのでけっきょく3100円のアップデートプランを申し込み、無事にVer.2.0へとアップデートできました✨

なんと一ヶ月の試用期間がついてるので「やっぱこれいらんわ…」ってなったら4/17までにキャンセルすればお金一切かからないらしい。なんて良心的なんだセルシス!

自動陰影機能を制作中のエロ漫画に使ってみる

さぁ本題だよ!さっそく新機能を使ってみるよ!

自動陰影機能試用動画

~動画内でやってること~

【前提】線画は各コマフォルダ内に、単色下塗りは全コマぶん配色フォルダに入っています。

①コマ1のマスクを右クリックして選択範囲を作成

②コマ1の線画フォルダに参照レイヤー(灯台)マークをつける

③配色フォルダを選択した状態で編集メニュ~→自動陰影

④なんかいろいろ設定あるのでいじってみる

⑤いい感じに影がついたらOK!

漫画の場合、コマごとに光源の位置が変わってくるのでひとコマずつ選択範囲等を作って処理してくのが必須になると思います。

色々試してみた結果、私の漫画絵には

・「参照レイヤーを線画とする」に✔を入れて

・陰影の種類を「階調化した陰影」に

・光源の種類を「並行光源」に

変えたものが合う…かな…?

んで、OK押すとトーン1~4のレイヤーが作られるんだけど、トーン4の乗算レイヤーだけでいいっていうか、その他の1~3はなんのためにあるのかわからなくて毎回消してるっていう。まだ全然よくわかってない。

ひとコマずつ光源の向きなどを変えて処理していって、全コマ自動陰影使ってみた結果がこちら。

自動陰影版

う~ん…まぁ…それなりっちゃそれなり…か…?さすがにこのままでは使えないので手直し必須ですねこりゃ。

自動陰影版とは別にぺろちかが手作業で愛情込めて乗算影をぬりぬりしたものはこちら。

ぺろちか手塗り版

果たしてぺろちかの影塗りはクリスタ自動陰影くんのより上手にできているのだろうか…?

絵にそれほど興味のない人からしたら「どっちも大して変わらん」って感想になりそうです。

ハイライトや背景、文字入れなど暫定仕上げまで入った状態の比較画像はこちら。

自動陰影版

ぺろちか手塗り版。嫌われるってわかってるならそういうことするのやめようねルカヴィーくん

なんか私もどっちでもいい気がしてきた。

自動陰影機能を使ってみた感想

まだ慣れてないのもあるし実装したばっかの機能にこんなこと言うのもアレですけどあの~…うん…

自分で影つけた方が早い。

というのが素直な感想ですはい。

そのまま使えるレベルならともかく、光源位置操作したり範囲設定したりその後更に手直ししたり…って手間がひとコマごとにかかるのを考えると、最初から影用レイヤー1枚にぴゃーっと自分で塗った方が早いかな~って思います。

でもらくがきの一枚絵イラストに「自分でやるのめんどいけど影っぽいのつけたい」って時には使えるかもしれない。

漫画への使用においても、サンプルページ4コマめみたいなギャグタッチのミニキャラにささっとラフな影を…とかなら自動陰影で済ませてもいいのかも。

というわけで。

「もう影塗り不要!漫画制作が格段に楽になる!」というブレイクスルーは起こりませんでしたが、最近の技術革新のスピード感を鑑みるに自動陰影機能もこれからすごい勢いで進化していくと思うので(たぶん)未来を楽しみにしておきます!

…とか言いつつ。

いつか完璧な自動陰影機能が実装されたとしても、ずっと自分で影つけてそうな気もします…笑。

だって影塗るの楽しいし!

(じゃあなんのためにアップデートしたんだ)

(新しい機能を試してみたかっただけだよ💗)